厳しい環境の中でも頑張ってご成婚されました。

こちらの女性側のサポートをさせていただきました。 彼女は大人になってからのちょっとした疾患で、障害者手帳を持っている方です。
多くの体の疾患を持った人にありがちですが、ご自分の体のことよりも 周りの自分の病気に対する理解のなさによって多くの傷を持っている方がいらっしゃいます。
彼女は父親から障がい者虐待を受けておりました。
結局 ケースワーカーさんから、別々に暮らした方がいいという提案があり、障がい者グループホームでお暮らしになるという経緯を得ています。
たまたま、豊田市にある弊社の小さな看板を見つけて、訪ねてきて下さった日を私はずっと鮮明に覚えています。
昭和の古い映画から切り取られたような、素朴で温かみのある優しい笑顔が印象的でした。
ご自分の境遇に対して、卑屈になることもなく、きちんと それを俯瞰しながら説明する、とにかく心の強い人でした。
お見合いをする都度 必ず相手のいいところを拾い上げてご自分磨きにも生かしていきました。
とあるお見合いの時は、凄い豪雨に重なって、地下鉄やバスを乗り継いでベタベタになってしまったお洋服や髪の毛を、タオルで拭きながら『それでもバスは運休にならなかったのでラッキーだった』と言うのです。
何かにつけて、『纐纈さんに力になってもらって幸せでした』とか、婚約者さんに対しても『この人のお陰で今があります』とか、感謝を拾い上げる達人なのです。
私は彼女から、多くのことを学びました。
年齢はずっと下ですが、何だかお母さんみたいな人だなぁって、思ったことがありました。
そう、彼女は私の亡き母と同じお名前だったりもします。
不思議な御縁です。

どうぞお幸せに。。